Semaines de la France à Tomioka
~シルク文化のスピリットと出会う~
明治5年に設立された富岡製糸場は、フランス人技師ポール・ブリュナの指導のもと、明治政府により設立されました。フランスとの交流の場となった富岡では数々のフランス文化が取り入れられ、富岡とフランスは明治初期からシルクの糸で結ばれてきました。
「富岡製糸場フランスウィーク」は、富岡製糸場誕生のルーツにあるフランスとの交流の物語を体験するイベント。富岡製糸場では、シルクを巡る日本とフランスとの交流を描いた話題の作品を上映する映画祭、いま世界で再び脚光を浴びるシルクの究極の美をテーマにしたアート展を開催。市内ではフランス文化や西洋文化を感じる町並み散策やグルメを楽しむ体験ツアーやイベントを開催します。
- 開催期間
- 2025年1月11日(土)~2025年1月24日(金)
- 開催場所
- 富岡製糸場、富岡市内
フランス交流映画祭
シルクを巡る日本とフランスとの交流を描いた話題の作品を国宝・西置繭所で上映
- 開催日
- 2025年 1月11日(土)・1月12日(日)・
1月18日(土)・1月19日(日) - 会 場
- 富岡製糸場
国宝・西置繭所多目的ホール - 料 金
- 観覧無料
(但し、富岡製糸場の見学料は必要です)
※観覧希望の方は事前に整理券をお申込みください。各回定員に達し次第締め切らせていただきます。
- 1月11日(土)
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フランス交流映画祭スペシャルトークショー
/ 14:00~14:50 -
「マダム・ソワ・セヴェンヌ【ダイジェスト特別編】」
/ 15:00~15:30
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フランス交流映画祭スペシャルトークショー
- 1月12日(日)
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「マダム・ソワ・セヴェンヌ【ダイジェスト特別編】」
/ 15:00~15:30
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「マダム・ソワ・セヴェンヌ【ダイジェスト特別編】」
- 1月18日(土) ・ 1月19日(日)
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「紅い襷 富岡製糸場物語」上映
/ 15:00~16:40
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「紅い襷 富岡製糸場物語」上映
プログラム紹介
「マダム・ソワ・セヴェンヌ
【ダイジェスト特別編】」
(2024年、監督/佐藤広一)
ロココ時代、マリー・アントワネットが愛したとされる伝説の絹〈セヴェンヌ〉神々しく白く世界一美しい絹といわれたセヴェンヌは、フランスでは伝承として伝えられている。そしていま300年の時を経て日本でよみがえった。
かつてシルクを介在して日本とフランスにあった交易。
その伝統と技術を未来に繋ごうと、シルク産業の最前線にかかわるプロフェッショナルたちの試み。
これまで明かされることのなかった匠の手仕事の技と、天然素材で染抜かれた目が覚めるような色彩を、余すことなくフィルムに収めた貴重なドキュメンタリー作品が完成した。
- 製作:映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」製作委員会
- 監督:佐藤広一
- プロデューサー:細尾真生
- 2024年/日本/30分
フランス交流映画祭
スペシャルトークショー(出演者紹介)
クリスチャン・ポラック
(日仏外交・交流史研究者)
フランス国立東洋文化研究所修了後、1972年に日本政府国費留学生として来日。一橋大学大学院博士課程を修了、フランス政府より国家功労賞(オフィシエ)、名誉軍団国家勲章(シュバリェ)、日本政府から旭日小綬章を叙勲。日欧ビジネスコンサルタント会社「株式会社セリク」の創業社長、在日フランス商工会議所の元副会頭、日仏外交・交流史研究家としても活動。
現在はビジネスコンサルタントの傍ら、日仏交流史研究家としても活動中で、著書を多数発行し、講演等にも度々登壇している。先に、東京大学総合研究博物館の特別展”維新とフランス”で披露した“ポラック・コレクション”は注目され、各メディアでも大きく取り上げられた。約40年前から歴代の富岡市長および富岡製糸場とは研究を通じて親しく交流を続けている。
リシャール・コラス
(シャネル株式会社元代表取締役社長)
1953年フランス、オード地方生まれ。
1975年パリ大学東洋語学部卒業、95年ハーバード大学 Advanced Senior Management Program 参加。大学卒業後、在日フランス大使館儀典課に勤務。79年よりジバンシイに入社。81年ジバンシイの日本法人会社設立に参加し4年間代表取締役を勤める。85年シャネル株式会社に入社。95年8月シャネル株式会社代表取締役社長に就任。2004年よりシャネルとフランス人シェフ アラン・デュカス氏とのジョイントベンチャーであるシャネル銀座ビルのレストラン 「ベージュ
アラン・デュカス 東京」の代表取締役社長も兼務。18年12月よりシャネルSARL(スイス) グローバル トラベル リテール ヘッドに就任。シャネル合同会社会長も兼務。23年12月シャネルを退職し、24年4月よりイオングループ社外取締役兼監査委員会員、アラブ首長国連邦のアブダービー国富ファンドにある会社の上級顧問。その他、フランス商工会議所会頭、欧州ビジネス協会(EBC)会長などを歴任。
1999年フランス国家功労勲章シュバリエを受章、2008年日本政府旭日重光章受章など受章多数。作家としても活躍し、「遙かなる航跡」、「SAYA」、「SEPPUKU」、「茶室」、「Le Dictionnaire amoureux du Japon」などの著作を日仏で出版。
細尾真生
(株式会社細尾代表取締役会長、映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」プロデューサー)
1953年京都市生まれ。
1975年同志社大学経済学部卒業後、伊藤忠商事(株)入社。78年イタリア・ミラノのノートンズ社出向。82年に帰国後(株)細尾入社。2000年(株)細尾 代表取締役社長に就任。
2005年「京都プレミアム」プロジェクトに初年度より参画し、06年よりパリ「メゾン・エ・オブジェ」をはじめとする国際見本市に参画。事業の海外展開を始める。2011年、西陣織の技術と素材を活用した広幅織物製造輸出事業を本格的に展開。2021年(株)細尾の代表取締役会長に就任。古代染色研究所を開所。伝統産業からクリエイティブ産業への業態変革に挑戦している。
(一社)京都経済同友会常任幹事、京都先端科学大学特任教授。
佐藤広一
(映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」監督)
映画監督。1977年 山形県天童市出身。
1998年、第20回 東京ビデオフェスティバル(日本ビクター主催)にて、短編映画「たなご日和」でゴールド賞を受賞。「隠し砦の鉄平君」(06年)、Webドラマ「まちのひかりチェーズーベー」(20年)主演:庄司芽生(東京女子流)など。監督作「世界一と言われた映画館」(ナレーション:大杉漣)が2019年に全国公開、「丸八やたら漬 Komian」(2021年/ナレーション:田中麗奈)、「紅花の守人 いのちを染める」(22年/ナレーション:今井美樹)がある。
最新作に、シルク文化と西陣織の手仕事を描く「マダム・ソワ・セヴェンヌ」と、京町家の歳時記と歴史をテーマに「京町家
秦家の暮らし」を現在製作中。
田原博子
(BUILT LTD・代表取締役)
夫であり写真家の田原桂一(1951~2017)の作品管理、展覧会キュレーションなどを手掛ける「BUILT」を経営。桂一は1971年に渡仏、日本の柔らかい光とは違う、ヨーロッパの刺すような鋭い光に衝撃を受け、写真家として活動を始める。1977年、26歳にしてシリーズ「窓」でアルル国際フェスティバル大賞を受賞、一躍世界的な脚光を浴びる。2006年までパリを拠点とし、フランス政府からのプロジェクトをはじめ、光をテーマに写真、彫刻、インスターレーション、建築と幅広いジャンルで活躍、日本、ヨーロッパにて数多くの展覧会を開催する。木村伊兵衛賞、ニエプス賞、フランス芸術文化勲章シュバリエ、パリ市立芸術大賞などを多数受賞。作品制作の一方で、カルティエ、ドン
ペリニヨンなどの世界的メゾンの日本人初ブランディングコンサルタントとして様々なプロジェクトを手掛ける。
博子自身は幼少より日本舞踊を学び、伝統芸能全般を身につけて育つ。歌舞伎俳優・片岡千之助の母でもあり、マネージメントも行う。その半生は、林真理子著『奇跡』(講談社刊)のモデルにもなっている。
〈ナビゲーター〉 ダミアン・ロブション
(一般社団法人 富岡市観光協会 観光地域づくり特任部長)
1987年、フランス北西部サルト県サブレ・シュル・サルト生まれ。
2010年、フランス国立東洋言語文化学院日本学部卒業。日本語能力試験1級取得。
2010年-2011年、上智大学大学院総合人間科学研究科の日本政府国費留学生として初来日。
2013年、JET プログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)を通じて群馬県富岡市初の国際交流員として富岡製糸場課に着任。
2019年、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大会運営局ブロードキャスト部に着任。
2020年、(一社)富岡市観光協会に入社。協会の観光地域づくり法人化(登録DMO)のほか、新グルメ「富岡クレープ」などフランスにちなんだ新しい地域ブランディングを推進。
その他、NHK「ふるカフェ系
ハルさんの休日」や民放「所さんのニッポンの出番」「ヒルナンデス!」などテレビ出演多数。
「紅い襷(あかいたすき) 富岡製糸場物語」
(2017年、製作:富岡市、富岡製糸場映画製作委員会)
明治5年、群馬県富岡市にフランスと日本の技術を融合して誕生し、2014年には世界遺産にも登録された富岡製糸場を題材に製作された長編映画。開業時に日本の近代化に尽力した製糸場の首長ポール・ブリュナらフランス人たちと若き日本人女性たちの姿をドキュメンタリーとドラマを交えて描いていく。ドラマパートの主人公・英役に本作が映画デビューとなる水島優。幼なじみの鶴役を吉本美憂が演じるほか、大空真弓、西村まさ彦、豊原功補らベテラン勢が脇を固める。
- 製作総指揮:岩井賢太郎
- 出演:水島優/吉本美憂/桐島ココ/木村夏子
- 監督:足立内仁章
- 2017年/日本/1時間40分
究極の美~シルクアート展
現代アート作家・中北紘子氏によるフランスの絹糸「セヴェンヌ糸」を使ったアートのほか、映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」で紹介される伝統から現代最先端のシルクによるアート作品を展示します。
- 開催日
- 2025年 1月11日(土)~24日(金)
9:00~17:00 - 会 場
- 富岡製糸場 国宝・東置繭所
- 料 金
- 観覧無料
(但し、富岡製糸場の見学料は必要です)
※整理券は不要です。(富岡製糸場の最終入場時間は16:30となります)
ロココ18世紀再現織物
ルイ王朝時代の宮廷衣裳は、セヴェンヌを使いリヨンで織られた絹織物でつくられたといわれています。その時代の絹織物を古代草木染で染めたセヴェンヌを使い、フランス伝来のジャガードの手織りで織り上げました。
重要無形文化財保持者 鈴田滋人作
木版摺更紗きもの「花透かし」
人間国宝鈴田滋人が木版摺更紗の技法でセヴェンヌの絹布に染め上げました。
御鎧司 明珍阿古作
三ツ目札大鎧「賀茂祭」(白藤)
平安期の源氏平氏に代表される貴族の鎧は「美と威厳」を求めた鎧であり、馬上で弓を射る騎射戦が主流であった平安時代に御所をお守りする貴族の鎧として京都でつくられていました。古代草木染で染めたセヴェンヌでつくりあげた大鎧です。
アーティスト中北紘子作
“Apoptosis`
生命への感謝と慈しみを込めて、蚕が自らの命を賭してつくり上げた繭そのものを作品にしました。人と蚕の互いへの想いを感じながら、繭を一つひとつ画面に置いた作品です。
フランス文化や西洋文化を感じる町並みフェア
フランスウィーク会期中に、フランス文化や西洋文化を感じる町並み散策やグルメを楽しむ体験ツアーやイベントを開催します。
- 開催日
- 2025年 1月11日(土)~24日(金)
- 会 場
- 富岡製糸場、富岡市内
フランスウィーク特別企画
限定グッズプレゼント
1月13日(祝・月)~24日(金)に、工女風袴レンタル(下記3つの体験いずれか)に参加された方に
「富岡クレープの缶バッヂ(非売品)」をプレゼントいたします。
会場案内
- 電車
- 「高崎駅」上信電鉄に乗り換え、「上州富岡駅」から徒歩約15分
- 車
- 上信越自動車道「富岡IC」から駐車場まで約10分
※富岡製糸場は車両の乗り入れができませんので、市営駐車場P1、P2、P4をご利用ください。
- P1
- 有料駐車場(宮本町駐車場)
/ 徒歩約10分 - P2
- 有料駐車場(上町駐車場)
/ 徒歩約10分 - P4
- 無料駐車場(上州富岡駅東駐車場)
/ 徒歩約20分
(P3駐車場はバス専用です)
主催:富岡製糸場フランスウィーク実行委員会(富岡市、一般社団法人富岡市観光協会、一般社団法人富岡シルク推進機構、富岡製糸場映画製作委員会、一般社団法人世界遺産劇場実行委員会)
協力:群馬県、映画「マダム・ソワ・セヴェンヌ」製作委員会
※観光庁「地域観光新発見事業」、群馬県「群馬芸術文化創造事業」
■ イベントに関するお問い合わせ ■
世界遺産劇場実行委員会事務局<E-mail>info@sekaiisangekijyou.com